美しい花−先生と秘密な関係−【上】
帰りしなにお前は俺にもうスタイルに来るなと言った。


そうだな…その方がいい。

ただの生徒と教師でいる方がいい。




俺はもう、お前を辞めさせるのは辞める……。

俺に惚れさせる作戦も中止だ。





帰りの車の中から俺はある人に電話をかけた。




「もしもし、俺だ」


『祥介くん?』


「ああ。例のキャバクラの女だが諦めろ!辞めそうにねぇわ。それより、自分の事をどうにかしろ」


『えっ?店を辞めさせてやるって言ってくれたじゃない』


「無理だった…まあ、そう言う事だから、店を辞めさせるのは諦めろ」




電話の相手はまだ何か言いたそうだったが俺は電話を切った。




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