美しい花−先生と秘密な関係−【上】
逃げ出すのが無理なら、助けを呼ぶしかないよね?


あたしはスカートのポケットに手をいれた。


お願い…だれか助けて…。





「何してんの?」





ひとりがあたしの動きに気づいてしまった。それだけで体に力が入って固まってしまう。





「君には恨みないけど、金を受け取ったからね。悪いね」





お金?いくら?
あたしはいくらで売られたの?


ほんと最低な人たち。





「いくらもらったの?その倍の額を払うから見逃して」





嫌だけど、助かるためにはこれしかない。


怖がったりしないで冷静にならなくちゃ。助かるものも助からない。




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