美しい花−先生と秘密な関係−【上】
吸っていたタバコを携帯用灰皿に押し当てて火を消した先生。





「お前、店を辞める気はないのか?」





えっ?店を辞める?
あたしには選択肢がない。


だって、学校をやめてもお金は稼げるけど、店を辞めたらお金が稼げない。





「お金が必要ですから」


「お前の母親、医者だよな?父親がいなくても金はあるんじゃねぇの?」





先生はなにかファイルに挟まった紙を見て言ってきた。

多分、あたしの情報が書いてある紙なんだろう。




「明日、退学届を持ってきます。お世話になりました。失礼します」


「待て」




頭をさげ部屋を出ようとしたら先生に呼び止められた。




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