美しい花−先生と秘密な関係−【上】
先生はあたしに腕を回して自分の方にあたしを抱き寄せる。


顔もかなり近いし…。






「余裕のねぇお前も悪くねぇな」





今日のあたしには余裕は全くないし。
余裕なふりも出来ない。


じっと先生を見つめる事しか出来ないよ。






「先生」


「ん?」


「世話がやける生徒でごめんね?」


「ほんとだな。お前みたいな生徒はどこ探してもいねぇな」





先生が笑みを見せながらそんな事を言うからドキッとしてしまう。


もしかして、あたし先生の事……?





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