美しい花−先生と秘密な関係−【上】
あたしの上からおりて、あたしに背を向けるアツくん。




「俺じゃ駄目なのか?」


「ごめんなさい」





背中しか見えないけど、アツくんの声がふるえてる。もしかして、泣いてる?


ごめんなさい。あたしのせいだよね。


傷つけてごめんなさい。


もう少し早く気づいてたら、ここまで傷つけなかったかもしれないのに。




「泣かなくていい…俺にアザミを引き止める権利はないからな」


「…アツくん」


「理由は聞かせてくれ…なんとなく予測はつくけど」




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