美しい花−先生と秘密な関係−【上】
テツヤさんはあたしを離すと近くにあるベンチに座った。


あたしもテツヤさんの横に腰をおろす。






「アザミのおかげで離婚する気になったんだ。アザミみたいな子のほうが自分には合ってると思ってな」


「あたしみたいな子ってどんな子ですか?」


「いつも他人の事を考えてるだろ?飲んでても俺の事を楽しませようとしてくれてる」


「ふふっ。テツヤさんのおかげでまた明日からも頑張れる」





お客様って結構ちゃんと見てくれてるんだね。
テツヤさんも。


嬉しいな…。頑張ってやってきててよかった。


ナンバーワンになるより嬉しいかも。






「アザミを見てると不思議と頑張ろうって思えるな」


「お互い頑張りましょうね?あたし頑張る人好きだな…」


「じゃ、頑張ろうかな?」


「ふふっ」





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