美しい花−先生と秘密な関係−【上】
あたしはかなり動揺していて、先生のとこへ行こうと席を立ち上がった。




「アザミ?」


「……あたし行かなきゃ」





テツヤさんはあたしの腕を掴んで座らせた。


お願い…行かせて?





「アザミ落ち着いて…今行っても夜中だから会えない。朝になってからじゃないと…」


「あっ…そうですよね…?」





テツヤさんに言われなかったら、時間の事なんか考えずに病院に駆けつけてた。


でも、夜中って分かってても先生のところへ行きたくてたまらないよ。



テツヤさんはあたしの肩に手を回してギュッと抱き寄せてた。






「アザミ、大丈夫か?震えてるぞ?」


「えっ、あ、ごめんなさい。大丈夫です」




< 360 / 411 >

この作品をシェア

pagetop