美しい花−先生と秘密な関係−【上】
「事故る瞬間…お前の顔が浮かんだ…もう死ぬかと思ったのに、生きてて良かったわ…生きてたんだからそんな顔すんなよ」


「はい」


「いつまで泣くんだよ?」





自分でも驚くほど、ずっと涙が止まらないの。


ちょっと泣き止んだと思ったら、また流れてきてしまう。





「そんなに泣いて…俺の事、好きなんじゃねぇの?」


「…………はい」


「はっ?」


「えっ?」






あたし…今…先生の事を好きだって答えた?


間違いじゃないけど…つい勢いで答えちゃったよ。




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