美しい花−先生と秘密な関係−【上】
それから俺はほぼ毎日、お前に会いに行った。



ケイの子守とか言いながら、お前に会いたかった。



お前を仕事に見送るのは複雑な気持ちだが、俺に止める事はできねぇ。


見守るしかねぇんだよな…。




お前が仕事に出かけてケイを寝かしつけてると携帯がなった。





『祥介くん?何回かけたと思ってるのよ?』





電話の相手はサヤカからだった。


サヤカとはもう体の関係はない。電話はかかってきて誘われたりはするが、最近はそれすら断ってる。





「何回かけても出れねぇ時は出れねぇんだよ」





サヤカからの着信は気づいてたが、お前の前で出たくなかった。





< 391 / 411 >

この作品をシェア

pagetop