美しい花−先生と秘密な関係−【上】
ワインのグラスを合わせ一口飲むと、アツくんの顔が近づいてきた。


あたしは目を閉じ、素直にキスを受け入れると、ベッドに運ばれた。





「アザミは人形みたいで綺麗だ」




これはアツくんの口癖なのか、あたしの体を舐めまわす時には必ず言ってくれる。




−人形を抱いてもつまらねぇ……−



どうして?

先生の事が浮かんじゃうの?


嫌…消えてよ…あたしの記憶から…



先生を頭からかき消したくてあたしは何度もアツくんの名前を呼んだ。


アツくんは満足そうにいつもよりあたしを激しく抱いた。




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