10円の魔法



「2人が幸せなら…」



「巧っ!!!」


妃乃がクラスメートを掻き分けて、俺のそばに来た。



「――…おめでとう」



「ありがとう」



「…幸成、放っておいて良いの?」


俺がそういうと妃乃は幸成をちらっと見て、大丈夫と笑った。




「はいっ。巧にあげる」



「……コレ…。

チョコレート…?」




「うん♪
巧にあげる」



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