ORANGE

弁当

まだ春の日差しではないけれど、暖かい陽と風がとても心地よかった


「ん~気持ちいい~」

この学校は山の傾斜に建っていて、優也の言うとおり景色も綺麗だった


「こんな場所があったんですね」

百合は驚いて目を見開いたんだけど・・・


そんな仕草も可愛いぃ!


「アルも連れて来たらよかったな」


きっとアルだったら気に入ってくれる・・・と思う


「アル・・・って弥生の隣の席の・・?」


「おぉ!よく知ってるね」


「アホか。俺達のクラスで外人ゆうたら、アイツしかおらんやろ」



「なんで呼ばなかったんだ?」


「だってアル、チャイム鳴ったらすぐ教室出ちゃったんだもん」


百合のトコに行こうと声をかけようとしたけれど、すでに教室からいなくなってた


< 15 / 18 >

この作品をシェア

pagetop