ORANGE

皆は顔を見合わせて、何かを確信したようだけど、それがなんなのかあたしには分からない


「え？アルってなにｋ・・・・」


ぐぅぎゅるるるる～

間抜けなお腹の音を轟かせたのはモチロンあたし


・・・なんて間が悪いんだ！

「お弁当にしようか」

「・・・・・・・・はい」



皆のお弁当はすごくおいしそうだった

優也と優奈はお揃いでタコさんウィンナー入ってたし


一はコンビニのパンだったし


百合に至っては豪華なものがたくさん入ってた


あたしのお弁当は・・・・


「「！！！」」

・・・なんだか驚かれたみたい

だってお弁当箱の中には・・・




「オレンジが２つだけ・・・？」


「うん！あたしオレンジ大好きなんだ～♪」


これは明らかに普通じゃない・・・



分かってるんだ、普通じゃないって


でも・・・


「あたしコレでお腹いっぱいだからさ」


笑ってみるけど、効果はないみたい

するとイキナリ突風が吹いてあたしのオレンジを吹き飛ばした