大きなしろねこと小さなしまねこ
その日のしろネコは、お外に出してもらうことができませんでした。
大きなお屋敷の人間が、しろネコがお屋敷の外に出ることを、善く思っていなかったからです。
それまでお庭でいただいていたご飯も、今日はお台所でいただきました。
ぽかぽかとお日様のあたる、お気に入りの場所にあったお昼寝用のベッドも、
お屋敷の奥まったお部屋に移されました。
しろネコは、お部屋の中で、少しの間考えました。
そして、小さな窓の下に行き、お外の景色を眺めてみました。
そこからは、いつもしまネコがやってくる高い塀の上は見えませんでした。
しろネコは、小さな窓の外を眺めながら、長いこと何かを考えていました。
頭の上にあったお日様が、西のお空に沈むまで、考えていました。
大きなお屋敷の人間が、しろネコがお屋敷の外に出ることを、善く思っていなかったからです。
それまでお庭でいただいていたご飯も、今日はお台所でいただきました。
ぽかぽかとお日様のあたる、お気に入りの場所にあったお昼寝用のベッドも、
お屋敷の奥まったお部屋に移されました。
しろネコは、お部屋の中で、少しの間考えました。
そして、小さな窓の下に行き、お外の景色を眺めてみました。
そこからは、いつもしまネコがやってくる高い塀の上は見えませんでした。
しろネコは、小さな窓の外を眺めながら、長いこと何かを考えていました。
頭の上にあったお日様が、西のお空に沈むまで、考えていました。