運命の人〜先生と私の10年間〜
合奏も終わり、片付けをしている。



ふとテニスコートに目をやると、部員たちも片付けをしていた。




こまっちと話したい



私の頭の中はずっとそれだけを考えていた。



何を話すとかではなくて、ただ、声が聞きだい、話しがしたい、ただそれだけだった。




こまっちがテニスコートを出る時を見計らって、私も音楽室を出た。



偶然を装い、



「あれぇ〜部活今終わったのぉ」



なんて、白々しく話かけてみた。


そんな偶然が嬉しくてしょうがない。
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