運命の人〜先生と私の10年間〜
落ち着いて雅にすべてを話した。


寺門に言われたこと、こまっちを避けていること、すべてを話した。


「それって、寺門がこまっちを好きなんぢゃない?だから椿をこまっちのそばから離したいんだよ」


えっ……


「実は椿には言ってないんだけど、こまっちと寺門が付き合ってるって噂があるんだ。最近なんだけど」



私は頭の中が真っ白になった…


こまっちが寺門と……


「こまっちに直接聞いて見たほうがいいんぢゃない?」

雅はそう言った。


「で…でも、それが本当にならショックで…こわいよ」

椿はいつもより全然弱気だった。

「でも、こまっちは追いかけてくれたんでしょ?椿はこまっちにとってただの生徒ではないんだと思うよ」



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