運命の人〜先生と私の10年間〜
雅は真剣な顔でそう言った。


「私…自信ないよ…」


しょぼくれる私…いつもこまっちの前で恥ずかしくて強がってしまうのに、こういう時どうすればいいのかわからない。


「椿。寺門の噂だけでもさぁ、冗談ぽく聞いてみたら?いつもみたいに」


雅は、ふーっと息を吹いてそう言った。


そんな雅の言葉に後押しされた私は
「そうだね…軽く聞いてみる…雅ありがとう」



雅は私ににっこり笑いかけて
「がんばれ!」


背中を押してくれた。



自分の恋だもん。自分で聞かなきゃ!!

雅ありがとう!私がんばるよ
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