運命の人〜先生と私の10年間〜
第二章

進路の悩み

あれから夏が過ぎ秋になっていた。


進路をどうするか悩む頃だった。



「ねえ椿、面談終わった?」

「まだだけど…」

「あたし昨日やったよ!」

雅はニコニコ話した。

「何聞かれるの?」

「進路どうするのか?就職か進学か。あっあたしは進学。専門学校!」

「へーいろんなこと聞かれるんだぁ!でっ雅は何の専門行くの?」



「保育だよ!保母さんになりたいんだぁ。」


「いいぢゃん!雅あってるよ!」



「子供好きだしねぇー。椿は決めた?」



「えっ…まだ何も決めてないの…どうしよう」


私はうつむいた。
何になりたいよりも、雅はやりたいことがすでに決まっていて、同じように過ごしてきたのに、私は何にも考えてない。


「まだ時間あるんだし、ゆっくり決めてもいいんぢゃない」
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