運命の人〜先生と私の10年間〜
あれから一週間。


まだ進路について悩んでいた。


「はぁ………」


ため息ばかり



「椿。ちょっといいかしら」


母が私を呼んだ。

「今度の三者面談で進路どう話をすればいいかしら?」



私は息を飲んだ。


ゆっくりとリビングの椅子に座った


「私まだ考えてるの。大学に行こうか、どうしようか」


「今の時代大学行ったって就職先ないわよ。専門学校にしたら?」


「でも、専門ってなんの?」


「それを今から考えればいいんぢゃないの?」


「私はちゃんとやりたいことを決めてから学校を決めたいの。でも、わからないんだもん。もうちょっと考えさせて」



お母さんにそう言うと、立ち上がり階段を駆け上がった



部屋に入るとベッドに思いっきり潜り込んだ。
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