運命の人〜先生と私の10年間〜
どうしていいのかわからない日が続いた。


母と話して2週間。


何も考えていないわけではない。考えても答えがでず、もどかしい気持ちでいっぱいだった


部室でいつものようにテニスコートを眺めているとこまっちの姿があった



「がんばってるなぁ…」



心の中で、感じながら口からため息が…


わたしもあんな風になりたい!


真っ直ぐな人になりたい!


なによりこまっちに近づきたかった。




「そっかぁ、私も先生になればいいんだ!そしたらこまっちに近づける!」


私は胸の前でゆっくりと拳を握った。


「よし!決めた。私先生になる」
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