運命の人〜先生と私の10年間〜

受験

帰りに私は本屋に寄った。進学する学校を選ぶため、学校案内の本を買った。


ダッシュで帰り、制服も着替えず本を開いた。


「いろいろ学校があるんだなぁ…」



夢中で本を見ていた。



その時


コンコン

ドアを叩く音のあと
「椿。ご飯よ。」

母が扉を開けながら言った。


「まだ着替えてなかったの?」


「ママ!!私先生になる!」


「えっ?先生?なんの?」


「えっ………えっと……それはこれから…」



私は段々声が小さくなり、下を向いた。



「ざっくりじゃなくて、なんの先生になるの?あなた今から大学受けるつもり?遅すぎるわよ」

母はそう言って出て行った。

「早く着替えてごはんにしましょう」



「はーい」


私はまた悩みだした。

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