運命の人〜先生と私の10年間〜
ガラッ

職員室の扉を勢いよく開けた


こまっちはいない
まだテニスコートだからだ


それでもいつもこまっちがいる職員室に行くだけでも椿にとっては嬉しいことだった



譜面のコピーが終わり、職員室を出た。歩いていたら職員室横にある進路の本やパンフレットが目に入った。


何気なく近づきペラペラめくってみる。



「ホントにいろんな学校があるなぁ…私どうしよう…はぁ…」


一気に現実に引き戻された気がした。
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