年下の悪魔

っていうか、そもそも涼君とセフレなんかにならなきゃよかった。

そしたら今頃、元彼からのメールに浮かれて幸せな気分になれてたはずなのに


何で、あんな悪魔みたいな奴の事なんかで悩まなきゃいけないのよ!!

'今日はセフレらしい事が全然出来なかった。
こんなんじゃセフレ失格だ。
どうしよう、嫌われたかも'なんて、考えなくてもよかったのにっ!!

「うっ、ひぃっ…」

枕に顔を埋め泣き声を押し殺した。






嫌われたくない。

嫌いにならないで。





しかし、薬を飲み倒れるような横になったその日、涼君から一通のメールが来てて
私がそのメールを読んだのは朝起きてからだ。




Date:涼君
Sub:Re:
本文:早く治すように。治してくれないと俺、お前の事抱けねぇじゃん。それと、俺はお前の事そんなに嫌ってねぇよ。




そのメールを見た瞬間



嬉しさと恐怖で







また倒れてしまった。









本当に私って、情けない小心者だ。







< 102 / 205 >

この作品をシェア

pagetop