年下の悪魔
いつから涼君に嫌われたくなくなったのかな。

前は、ただ恐くて、早く終われ早く終われって願いながら足を開いてたのに。

何で今じゃ、足に手をかけらる場面を思い出しただけでドキッてしてるんだろう。


…とりあえず、メール返さなきゃ。


カチカチ、カチカチ…


To:涼君
Sub:Re:
本文:最低。変態…





何でこんな可愛くないことしか言えないんだろう…。

送信後、しばらくして返って来た涼君からのメールは「お前もな」の一言。

こいつもこいつで可愛くない。

でももうすぐ週末。

明日は金曜日。

世間の人達は嬉しいけど私は憂鬱だ。

飲食店って主に週末が忙しいんだもん。

涼君からお誘いが来るかも知れないし。

最近は、涼君からのお誘いもそれほど憂鬱じゃないんだよね。


私、いつからこんな強くなったんだろう。

いや、強くなったんじゃなくて洗脳された?

それとも恐怖から逃げる為の自己防衛?

催眠術でもかけられたか?




違う。
私、涼君の事が気になり出してるんだ。

元彼じゃなく、悪魔みたいな涼君の事好きになりかけてるんだ。





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