年下の悪魔



私は、携帯を片手に店の裏に回った。

私、何しようとしてるんだろう?
あんな鬼畜な強姦魔に…

仕事サボッて、何あんなやつにメールしようとしてんのよ…。
どうせ会ったって、ヤラれちゃうだけなのに…。


違う、ただ確かめたいだけ。
このドキドキが何なのか…

本当に私は涼君に恋してるのか…。



カチカチ…カチ



To:涼君
Sub:Re:
本文:明日会える?





そんなすぐに返信は来ないだろうから、一応送るだけ送っとこう。

別に、会いたいんじゃない。

これ以上、仕事が手に着かなくなるのは困るから確かめたいだけ。

会いたいんじゃない…。






PM18:00

いつもの時間に仕事が終わった。

ここんとこ風邪のせいで食欲なかったからなぁ。

いっぱい食べて体力つけないと。

店長が病み上がりの私の為に、特別に晩御飯を作ってくれた。けど

ギョーザにスタミナラーメンにサラダに海老の天ぷら。

私の好物ばかり。

「若い子はこんぐらい食べないと!」

「店長、いくら何でもこんなには食べられませ…(私の胃袋、ブラックホールか)」

見てるだけで吐きそう…、まずは一服。

うわ、まだタバコがまずい。

風邪まだ治ってないのかな、私。


さっきからポッケに入れてる携帯が気になって仕方ない。


てか、涼君からの返信がないだけで何でこんなに不安になるんだろう?

女の子らしくデコメでも使った方がよかったかな…?

そりゃデコメぐらい使った事あるけど、涼君に使った事なんかないし…


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