年下の悪魔
堕落
ベッドに着くと、明かりも消さずに後ろから抱きしめられた。
一応女の子扱いはしてくれてるんだ。
「元カノもそうでしたけど、女の人っていい匂いがしますよね」
「シャンプーか何かじゃない?男と違って髪の毛長いし」
「匂う面積も広いとか?」
器用にブラのホックを外され、服の中に手を入れられた。
「う…冷た」
いくら室内とは言え冷え切った涼君の手、さすがに諸の触られると冷たさで鳥肌が立つ。
「ゆいさんの体温が高いんじゃないですか?」
こいつ、本当に年下?
何でこんなに慣れてんの?
さっき車内で女性経験は少ないって言ってたのに!
「んっ、あぁっ!」
「まだ胸しか触ってないですよ…」
低い声が耳に触れて…
どうしよう、気持ちいい…
「女性経験が少な、いって…あっ、あれ、嘘でしょ…あぁん」
「本当ですよ。元カノしか知りません」
私を押し倒して上に乗っかって来た。
こうやって見ると「男の子」じゃなく「男」なんだと思う。
細いけど、がっしりした肩幅と胸板。
血管が浮き出た腕。
「ひっ、あぁっ!あっ!」
「へぇ。ゆいさん、だいぶ敏感なんですね」
元彼とは全然違う。
導き方も指も舌も、癖も攻め方も。
元彼は、こんなに楽しみながら私を攻めたりしなかった。