年下の悪魔
「何でそんなにノロいか?って。自分の胸に聞いてごらん!」




約20分前…


「ちょっと、や、ダメだよ。こんなところで…あぁっ」

車の後部座席、着替えようと下着を下ろした瞬間にいきなり涼君が押し入って来た。

まるで車上荒らし。

「や、やめてっ!ああぁんっ!」

白昼堂々、車内で。









「最後まではしなかったじゃん。舌だけで勘弁してやったろ?」

あんたの舌は凶器なんだからっ。

腰が砕けて歩けなくなってしまったのだ。


「まさかあんな短時間でイクとは…」

「っるさい!笑ってないで、おんぶでもしてよっ!何考えてんのよ、あんな場所で…」

「何日お前の事抱いてねぇと思ってんだ」



もうっ!



ど真ん中に入っちゃったじゃん…






「ま、頑張って歩けよ!」


ドSの鬼畜だけど…。

テントを張り、浮輪を膨らまして、いざ入りますかの体制に。


でもやっぱりちょっと肌寒い。


波打際に足を近づけたが、波が素足に触れた瞬間。

「「冷たいっ!!」」

2人で縮こまってしまった。

何っちゅー冷たさ!!

泣きそうになる…。
< 171 / 205 >

この作品をシェア

pagetop