年下の悪魔
で、でも…、こーいうのは女の方が強いんだから。

痛いのとか辛いのは女の方が強いんだから。

一歩、また一歩と体を海に体を沈めて行く。

曇り空で太陽が照り付けてないせいか

蒸し暑い、でも若干寒い。

そんな気候の中、そんなに冷たくないはずの海水ですら刺してくるみたいに冷たい。

「う~…ふぅ…」

徐々に、体を慣らし何とか全身、海水につける事が出来た。

一気に浸かっちゃえばあんまり冷たくないんだな。

涼君といえば…

すね辺りまで浸かったまま動けないでいる。

「うわ~冷てぇ…」

あーあ、ガタガタ震えちゃってる。

放心状態…というか凍ってるんじゃ?

「えいっ!」

両手で涼君の体に思いっ切り海水をかけた見て。

涼君の胸元にパシャリとヒット。

「うわっ!バカッ、ちょっ、やめろっ!つめてっ…」

あ、よかった生きてる。




可愛い…

こんなに慌てる涼君、初めて見た。

「えいっ、えいっ!」

「やめっ、だぁぁっ!つめてっ!やめろって!」

パシャ、パシャと水をかけたり水鉄砲したり


「おまっ、いい加減に―――――――」

「きゃははははっ」


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