年下の悪魔
全てのボールを打ち終わりグラウンドから休憩場に戻る頃には

クーラーの冷風も無意味な程の大量の汗。

体を動かして暑い。

緊張もあるんだろうけど。


「お前全然当たってなかったじゃん。あはは~」

「し、した事ないんだもん…。それに私ロングスカートだったし…」

あー、息が切れて苦しい。

涼君は…、さすが元野球少年、全然息も上がってない。

こんなエッチな男の子がこんな爽やかなスポーツをやってただなんて、意外だ。

余裕でタバコ吸ってるもん。

「一口吸うか?」

「いいっ!今、息吸い込む余裕ないっ!」

私は体力もなくて息も上がっちゃって…


情けない。







その日、涼君と解散したのは夜の7時。

涼君は明日は仕事。

5時に起きなきゃいけないらしい。

今日とあんまり変わんない時間に起きるんだ。

何か悪いな、今日は有給休暇取ったのに、私と海水浴する為に仕事と変わらない時間に早起きしてくれて。

私も明日は仕事だけど、夕方からだしなぁ。

家に着きお風呂に入ろうと脱衣所で服を脱いだ。

洗面台の鏡に写った自分の裸。

あんだけ気をつけてたのに、やっぱ焼けちゃったな。



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