年下の悪魔
簡単に汗を拭き、メイクも簡単にやり直し、コンビニに向かうと
沢山止まってる車の中、君の車を見つけた。
車から私を見つけた君は、またそうやって嬉しそうに笑ってくれる。
「お待たせ!」
「いいや、大丈夫。お前こそお疲れ様!」
君はいつもいつも
こんな自分勝手で
我が儘で
どうしようもない私に真っ直ぐにぶつかって来てくれた。
まるで子供みたいに無邪気に欲しがってた。
私には出来なかった、とても素敵な事。
「で、何なの?話って?」
「今更何だけど、涼君っていつから私の事好きだったの?5年前じゃなくて、セフレになってからね」
「はぁ?本当に今更だなぁ。
うーん…。
あっ、あん時だ。
GW中にお前が元彼から電話があったって喜んでた時。
何かすっげームカついてさぁ。
多分あん時。
あと、初めてラブホ行った時、お前が
'将来の夢はお嫁さん'
って言った時もキュンッて来たな」
そんな…言った本人も忘れてるような事、覚えててくれてるんだね。