年下の悪魔
「の割には、レイプまがいの事してたくせに…」
「いや、あれは…
体だけしか繋がってられねーのに、お前がどうしてもセフレやめるって言うから、つい…」
変な笑いがくすくす込み上げて来るのを必死に我慢した。
「気持ちを隠してセフレに徹しようかと。
ま、まぁ…お前が風邪ひいた時、抱きしめた瞬間はヤバかったけど…」
もう知ってる。
あれは君なりの自己表現。
でももういいよ。
君は驚くね。
私の口から
君が想像もしてない言葉が出て来る予定なんだけど?
結局、私は捕まってしまった。
君に。
年下の悪魔に。
「ねぇ、涼君」
「はい?」
「私昨日、元彼にさよならしたの。電話でさようならって言ったの」
「は?何で…」
君の驚く顔も
君の喜ぶ顔も
「あのね、涼君」
これからいろんな顔を見て行きたいから
「私と―――――――」
だから、今回は
年下の悪魔の手中に
おさまるとしよう。
.Fin.