年下の悪魔
「その元彼、勿体ない事しますね~。こんないい体を」

「でも感度だけよくてもさ、私下半身デブだから抱く気もなくすって。顔だって可愛くないし、あはは~」

もう涼君には見られてるから隠す必要ないけど、お尻はでかいし下っ腹出てるし、上半身は、鎖骨も浮き出てるし、マシな方だと思う。

日本人に多い、典型的な下半身デブなのだ。

顔も離れ目のヒラメ顔だし。


「そんな悪くないと思いますよ。体だってムッチリしててエロくていいと思いますし」


この子は何だってエロに繋げるんだろう?





今の台詞、元彼が言ってくれたらどれだけ嬉しかっただろう。






「ゆいさん、何か飲みません?暑くて喉乾いたでしょ?ご宿泊の場合ワンドリンク無料ですよ」


「あ、そーいえば喉乾いた…」

「でしょ?ゆいさん、相当喘いでたから」


いちいちムカつくんだから。


とりあえず、2人でコーラを頼んだ。

余りの激しさに腰を痛めた私はベッドから動けない。

涼君は私の為にドリンクを頼んでくれたり、ベッドのそばまでタバコと灰皿を運んでくれたり。

優しいのか意地悪なのかわからない。

「涼君ってタバコ吸わないんだね」

「昔は吸ってましたけど、やめました。金勿体ないし、そろそろ禁煙して1年ぐらい経ちますよ」

すごい。

私なんて禁煙する気すらおこらないよ。
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