年下の悪魔
「やべ…ゆいさんの体すごいッスね」

「今日、仕事なのに…んっ。涼君、攻めすぎ!」

「あはは~、すいません。つい夢中になっちゃって。しばらくしてませんでしたから」

私だってしばらくしてなかった。

元彼とは別れる2ヶ月前からしてなかった。

今思えば、あんなに分かりやすく別れのサインは出てたのに。


ガタンッ

「やっ!」



車の振動が与える余韻で、元彼の顔が記憶から飛ばされる。

私ってこんなに淫乱だったっけ?








昨夜待ち合わせした自販機で解散した。

車内での私の反応を見て、楽しんだのか心配したのか
「ちゃんと歩けますか~」
と、冷やかされた。

大丈夫よ!と言い返す私に涼君は
「また後で」と返した。

今、お昼の11:00。

あと、何時間後かには職場で会うからだろう。

それまでにこの疼きが止まってればいいけど…




ゆっくりゆっくり、確実に、私と涼君の関係は変わってく。












その日の夜は土曜日だと言うのに、お客さんの入りも悪くて、私と涼君はただただ店中に掃除をした。

店長は買い出し。

誰もいないのを言い事に、厨房内でお尻触られたりしたけど。


「こらっ!」

「ゆいさんって、ケツでかいですね!初めて会った時から思ってたんですよ~」

「魅力的な体でしょ(笑)?」

「ちょっと、'触りて~'とか思いましたよ(笑)」

最っ低!

私に告白したのは体目当てか!
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