年下の悪魔
しかも、男の癖にガリガリだし、あの細っこい腕でよくあんな重い中華鍋振れるよ。
狭い厨房、楽にすれ違えるからいいけど。
「ちゅーか、ゆいさん、見てないで座ってていいですよ」
「あ…ありがとう。じゃあよろしくね」
まぁ、優しいし可愛いげがあるからいいけど。
お店のカウンターに座り煙草を吸いながら待ってると、涼君が細い腕でラーメンを2つ持って来た。
あ、いい匂い。
「どうぞ。味は保証しないです」
「でも、いい匂いだよ」
「………」
「あー、じゃぁ、頂きます!」
「………」
…本っ当、愛想ない!
仕事で疲れてるんだか何だか知らないけど、ニコッぐらいしたらどうなのよ!
今日だって全然ホールに出ないで、厨房にばっかいたし。
うちの店、厨房担当とかホール担当とかないでしょうが!
…って本当は言いたい。
でも、きっと元彼もそう思ってたんだろうな。
忙しい中、いっぱい会いに来てくれたのにわがままばっかり言って。
愛想尽かされても仕方ないよ。
「今日のこの忙しさ、ヤバくないッスか?」
「え?」
沈黙を破ったのは、意外にも涼君の方だった。
「年末年始だからね。しばらくこんな感じの忙しさが続くよ」
「マジッスか…。怠い…」
うわっ、涼君って声低いんだなー。
色っぽくていいな。
「涼君さ、今何の仕事してるの?ここで働いてていいの?かけもちOKな会社?」
ラーメンを食べながら当たり障りない会話した。
沈黙は苦手だ。
狭い厨房、楽にすれ違えるからいいけど。
「ちゅーか、ゆいさん、見てないで座ってていいですよ」
「あ…ありがとう。じゃあよろしくね」
まぁ、優しいし可愛いげがあるからいいけど。
お店のカウンターに座り煙草を吸いながら待ってると、涼君が細い腕でラーメンを2つ持って来た。
あ、いい匂い。
「どうぞ。味は保証しないです」
「でも、いい匂いだよ」
「………」
「あー、じゃぁ、頂きます!」
「………」
…本っ当、愛想ない!
仕事で疲れてるんだか何だか知らないけど、ニコッぐらいしたらどうなのよ!
今日だって全然ホールに出ないで、厨房にばっかいたし。
うちの店、厨房担当とかホール担当とかないでしょうが!
…って本当は言いたい。
でも、きっと元彼もそう思ってたんだろうな。
忙しい中、いっぱい会いに来てくれたのにわがままばっかり言って。
愛想尽かされても仕方ないよ。
「今日のこの忙しさ、ヤバくないッスか?」
「え?」
沈黙を破ったのは、意外にも涼君の方だった。
「年末年始だからね。しばらくこんな感じの忙しさが続くよ」
「マジッスか…。怠い…」
うわっ、涼君って声低いんだなー。
色っぽくていいな。
「涼君さ、今何の仕事してるの?ここで働いてていいの?かけもちOKな会社?」
ラーメンを食べながら当たり障りない会話した。
沈黙は苦手だ。