年下の悪魔
「ありがとう。店の者が電話して言うよりゆいちゃんが言う方が涼君も安心だと思うから。よろしくね~」

「で、でも今平日だし涼君もすぐには取りに来れないんじゃないですか?」

「もしそうなったら、ゆいちゃん届けてあげてね」

無理に決まってんじゃん!

よろしくねって言われても…

あれからまだ3日しか経ってないのにメールなんか出来ないよ。

ましてや、会うなんて絶対無理!!

でも、お給料の事だしなぁ。

壁にかかった時計を見ると、14時少し前だった。

涼君、今頃仕事かな。

今すぐ会わなきゃいけない訳でもないし

ま、涼君が自分で取りに来るかも知れないし、一応メールは入れとくか。

多分、前みたいに楽しいメールは出来ないだろうけど

とりあえず、お金の事は急いだ方がいいだろうと思った。



元彼と別れたときは

このまま元彼の記憶から消えるのが嫌で

何かに理由をつけてメールをしようとした。

でも、拒絶されるのが恐くて出来なかった。

でも涼君になら、メール出来そうな気がした。

拒絶されてもそんなにショックは受けないだろう。

元彼の時は大した理由はなかったのに

涼君の時には堂々たる理由があるなんて…
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