年下の悪魔
家に着き時計を見ると、10時を少し回ってた。
あれ…
私どうやって帰って来たんだっけ?
そもそも今まで何してたんだっけ?
あ…
そうだった、涼君にお給料渡しに行ったんだ。
そっからドライブする事になって
どこ行ったんだっけ?
あ、そっかそっか
涼君の職場辺りをドライブして、職場付近の駐車場に車止めて――――――
鏡を見ると、ぐちゃぐちゃに乱れた髪の毛と服。
涙でメイクもボロボロ。
あ…
こんな格好、家族が見たらびっくりする。
まるで、無理矢理襲われたみたい…
違う。
私、無理矢理…
夢じゃなくて現実なんだ。
急に体がガタガタ震え出した。
思い出したくないのに、覚えてる。
まだ、奥が疼いてる。
足や手に捕まれた時の感覚がまだ残ってる。
やだ…
私、さっき涼君の車の中で…
「――――――っ!!」
叫びたい、泣きたい。
でも、自分が今までした来た事わ思うと
素直に声を出して泣けない。
自業自得だ。