年下の悪魔
「週末に向けて体調を整えてくれればいいから」
そう言われ、早退する事にした。

週末まであと3日。

たかが3日で記憶が消える訳じゃあるまい。




家に帰り、自分の部屋で…まるで箱の中の人形みたいに私はベッドの上で動けないでいる。

いろんな考えがぐるぐるして、なかなかまとまらなくて。




涼君と一緒にいた時間、少なからず私は楽しかったし、ちょっとの間だけでも元彼を忘れられた。

感謝の気持ちすらあったのに、元彼が出て来たと同時に涼君を切ろうとした。

それどころか、まるで汚いもののように思ってる。

でも、それは涼君があんな酷い事をしたから…

いや、それすら自業自得なのかな?



ダメだ、ウトウトして来た。


眠い。






その日、夢の中で、私は誰かとデートしてた。

誰?

元彼?
涼君?

違う、私の好きな芸能人とだ。


こんな時に何て夢見てるんだろ。


つくづく、自分のお気楽さが嫌になる。







目を覚ますと、もう夕方だ。

「あー、寝過ぎたな…」

まるまる1日潰した感じ。


勿体ないなぁ。


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