大好きな君


美鈴が頭を撫で始めて10分ぐらい経つと、スースーと寝息が聞こえてきた。


「あー、寝ちゃったー」


美鈴はふふっと1人で笑うと、結城に綺麗に布団をかけ直し、部屋を出て行った。


「仄ちゃんと何かあったかなー。空に聞いてみよっ」
美鈴も空も結城と仄の関係を見てるのが楽しくてしょうがない。


もちろん、美鈴の夫の啓太と空の夫の日向もだ。


もっと言うと、4人は高校の同級生同士。


4人とも、結城と仄がくっつく事に期待していた。


もちろん本人達は気づいてないが。
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