大好きな君

6年生《結城》


毎日毎日。

ひたすら勉強。

仄の事を気にする暇を作らないように。

仄は、俺と帰らなくなってから冬麻と帰るようになった。


嫌でも2人の噂は聞くようになった。

喧嘩した。
仄が泣いた。
仲直りした。
別れた。


たくさんの噂を聞いたけど、とりあえず、順調な事はわかる。


だって、仄は毎日嬉しそうに、楽しそうに家へ帰って行くから。


それを俺は毎日自分の部屋から見届ける。
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