ゴリラな彼氏とゴージャスな彼女
お弁当、彩りも味もすごい。


こんなおいしいお弁当食べたことないかも。


家では、お母さんは作らないし。


確かに、料理人の作る料理はおいしいけど。


これが家庭の味なのかしら?


おいしいだけじゃない、暖かく感じるお弁当。


「あっ。」


『ゴリ吉』がお弁当のお箸を落としてる。


おっちょこちょい?


慌ててる、かわいい。


「洗ってくる。」


ここから水道のある所までは、少し遠い。


離れるのが、淋しい。


あっそうだ。


「大丈夫。
お弁当箱貸して。」


不思議な顔しながらも、お弁当箱をわたしてくれる。

私はエビフライを、自分が使ってるお箸ではさんで


「はい、あーん。」


一瞬で、顔が真っ赤になる。

『ゴリ吉』顔真っ赤。


かわいすぎる。


「えっあ、そっそれは、あ、え。」


ふふ、焦ってる、焦ってる。


お箸を下げずそのままいたら、覚悟を決めたようで、口を開ける。





「はい、ごはん、あーん。」

ー パク、モグモグ ー


「次は、エビフライ、あーん。」


ー パク、 モグモグ ー


何これ、楽しーい。


かわいすぎる『ゴリ吉』。
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