ゴリラな彼氏とゴージャスな彼女
ついに来たお昼休み。
購買に行く人。
学食に行く人。
お弁当を食べる人。
僕はどうしよう。
麗のクラスまで行けばいいのかな?
麗が来るのかな?
気持ち変わってないのかな。
もし変わってしまっていたら。
怖いけど、麗のクラスへ行こう。
僕はバックをもって立ち上がり、麗のクラスへ向かう。
麗君に会いたいよ。
麗のクラスのドアは閉まっていた。
自分のクラスと同じ形のドアなのに、まったく違う感じがする。
あけるのに勇気がいる。
あけなきゃ麗に会えない。
僕は気合いを入れてドアをゆっくりとあけた。
ー ガラガラガラ ー
予想以上の大きな音。
教室にいる人の視線が集まる。
恥ずかしい。
早く出たいのに、麗がいない。
麗はどこ?
どうしよう、このまま立っているのも変だし。
教室を見渡せば、同じバスケ部の武井と目があった。
武井が気がついて、こっちに歩いて来る。
よかった、助かった。
「どうしたゴリ?
部活の連絡か?」
うん、まぁ、そう思うよね。