再恋─天使になった君へ─
『はい、もしもし』
『莉亜?あなた何やってるの!どうして病院へ行ってないのっ』
想像通りのお母さんの言葉。
『あっごめん。忘れてた…今から行くねっ』
『もうほんとに、心配かけないでちょうだい。
担当の先生から莉亜が来てないって聞いてびっくりしんたんだからっ』
『ごめんごめん。今から行ってくるね、うん、じゃぁね』
1分ほどの短い電話。
だけどお母さんからの大事な電話。
きっと先生は
全部聞いていただろう。
でもそんな事はよそに私はさっそく帰る準備をする。
『先生。電話きいてたでしょ?私今から病院だから帰るね』
『あぁ、けど病院って…体どこか悪いのか?』
『ぅぅん、へーき!じゃぁね先生。』
私は明るく言って少し先生に微笑んだ。