人生
臆病者
普通の家庭で何の特別な事もなく平凡なお父さんとお母さんの間に生まれた。

父は結構短気な人でまだ三歳の私に時計の読みを覚えさせ間違えて答えると小さな私相手に張り手が出る程怒る人だった。

ある朝メロンパンを食べた。私、まだ三歳。
しかし食べ終わるのが遅いとの理由でブチ切れられたのを今も鮮明に覚えている。
「もぅ食うな!!捨てるぞ!!」

祖父が私と父をなだめようと必死だった。

父方両親はよく自宅を訪れていた。
別に同居をしていた訳ではなく近くに住んでる事、あと一番の理由は母が看護士で当直などをしていた為に私のお世話を頼まれていた為である。

母も父もビンボーで正直父方両親もケチで母の事をあまり良く思っていなかったらしく私達三人の暮らしを積極的に協力する事はあまりなかった。

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