【完】7 Days ー先生と甘い日々ー
ついに放課後。
ドクンドクンと鳴る心臓に手を当てた。
落ち着け。大丈夫。
だけど、あんな噂を聞いて怖くないわけがない。
自然と眉が寄っているのに気付いて、深呼吸して資料室に入った。
「飯島さん、こっち。」
奥にあるテーブルと、椅子が3つある。
いつもここで男の子を…?なんて思考になる。
「話って…何ですか?」
早く終わらせたくて、そう聞くと小野田先生は、クスッと小さく笑った。
「飯島さん、あなた高田先生のことが好きなの?」
一瞬、目を見開く。
だけど小野田先生は至って冷静で。「落ち着け」と心の中で何度も言う。