【完】7 Days ー先生と甘い日々ー
背中にイヤな汗が流れた。
怖い。この人。
人の心を簡単に読める人だ。
「生徒が教師を好きなんて、少女漫画みたいね。」
首を傾けてニコッと笑った。
人の心を読んで、一番傷付くカードを使ってくる。そういうことが上手い人だってすぐに分かった。
「まぁ…高田先生に想いを寄せてる人なんてたくさんいるものね。でも、あなたは少し違う。」
「何が…ですか?」
つい息が詰まってしまう。
動揺しちゃ、ダメ。
「私、見たの。あなたと高田先生が、先生の車から出て同じ家に入って行くの。あなた達、そういう関係なのね。」
「ち、違います!先生には、親が出張の間だけ住んでもらってるだけで…そういう関係なんて…。」
「どっちにしろ、ひとりの生徒にそんなことをするなんて、校長に知られたら、高田先生辞職よ。あなたがそうさせたのよ?」