【完】7 Days ー先生と甘い日々ー
「大丈夫、大丈夫。」
笑って言うけど、立とうとしたときに走る痛みに顔が歪んだ。
足首、ぐねっちゃったかも。
「ひなた!」とみんなも来てくれた。
「とりあえず、運ぶよ」とあたしをお姫様抱っこしようとするタケくん。思わず赤くなってしまう。
そんな時、
「飯島!」
って聞きなれた声が聞こえた。
先生だ…。
「どうした!?」
「こ、こけたときに足挫いちゃったみたい、で…。」
息が詰まる。
先生の香水の匂いがして、近くにいるんだと確認した途端に涙が出そうになった。
「先生、俺が運びます。」
「いい。もうすぐ昼食だからお前たちはここにいろ。こいつ病院に連れていく。」