【完】7 Days ー先生と甘い日々ー



いきなり視界が歪む。

ひょいと、あたしをお姫様抱っこした先生。


「せ、先生!大丈夫だからっ…おろしてください!」

「うるさい。立っただけで足痛いんだろ。」


すたすたと、車に向かう先生。

見上げたら先生の顔があって、もう心臓が壊れそうなくらい、ドキドキしてる。



生徒が近くにいるかもしれないから、助手席じゃなくて後ろに乗せた。

下ろす時に、自然と近くなる顔を見上げる。


視線が合って、熱くなる顔。ついでに体も熱くなるのがわかる。

「んな顔すんな。」

って、いつもの先生だ。


ど、どんな顔??

分からなくて、首を傾げるあたしに先生はクスッと笑った。



「とりあえず、病院行くぞ。」

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