破壊都市
「…あの……は…はじめまして……」
「…ちょっと何緊張してんのよ!」
サエコに背中を叩かれて余計に緊張が増した。
やっぱりあんなこと言うもんじゃなかったな…
『…よし!そうと決まれば早速今からウチに行って、明日の朝はサエコのお父様に挨拶しに行かなきゃな!』
『……え?!もう?』
『…当たり前だろ!何でも早いのが一番だ!…結婚式を挙げる場所もドレスの試着の予約も明日の昼過ぎに入ってるからな…!』
『…もう~…あたしがOKしなかったらどうしてたのよ~』
サエコは呆れた顔をしながら照れを隠した。
自分の両親への挨拶は意外にもあっさりしていたため、苦労することなく済んだ。
サエコもすぐ両親と馴染んで問題なさそうだ。
実家で一夜を共にした後、サエコの両親の元へ向かった。
天気は快晴で行楽日和な休日となった。
『……タケシ…なんか顔が強ばってるよ…?』