破壊都市
下半身のないタキシードの男性が口をあんぐり開けて横たわっていた…
腕は所々黒こげになって、彼のタキシードは跡形もなかった…
辛うじて顔で彼だと分かったが見るも無惨な姿になっていた…
頭部も髪の毛がベタベタに溶けて同化している…
それを見たことで今の自分の身に何が起こったかおおよそ予想がついた。
「…………爆発だ…」
それもただの爆発ではない…。
日本に投下されたという原子爆弾並みのものがこの国にも投下されたのだろう…
一体どこの国の連中が…?
確かに近年全世界で戦争はひどくなりつつあるが、この国は人工的に作られた国で世界中で戦争に加担しない人々だけが居住権を得ることができる国のはずだ…
そんな国が恨まれることも戦争の標的になることなどまずない…
じゃあ目の前に広がる景色はなんだ…!?
この国に何があったんだ…!