破壊都市
その光の中の一つ……
とある高層ビルの25階でスーツを身にまとう男たちが密談を進めていた。
「…ま…まさか…我が王国に例の物が…!?」
細身の男がおどおどしながら近づいてくる。
「…しっ!!声がでかいぞジャック…!」
「……キング…それは間違いありませんか…?」
「……あぁ…間違いない…。ウチの子ら(SP)が不審物を見つけて、その物(ぶつ)と発見者を検査させたところ……」
男は羽織っている分厚いマントをバサッと広げると、再びソファーにどっかりと腰掛けた。
「………………BINGOだ…!」
男のその言葉と同時に部屋の何人かが不安な気持ちを抑えられずにそわそわし始めた。
男も足を組み、右手を顎に持って行くと、険しい顔で考え出した。
やがて…
一つの答えに辿り着く…
「………破壊するか…」